
年頭のごあいさつ
新年明けましておめでとうございます。
令和8年の輝かしい新春を、健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。
市川三郷町・富士川町をはじめ、医療、介護、健康・福祉に関わる多くの皆様方には、平素より格別のご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございます。心より厚く御礼を申し上げます。
企業団は、もうすぐ開設後12年になりますが、令和6年度決算において、5億円を超える大きな赤字という残念な結果となりました。物価高騰による医業費用の増加や賃上げによる人件費の上昇、さらに患者・利用者の減少などが主な原因でありますが、それに見合う診療報酬の引き上げ改定が行われず、非常に厳しい経営を強いられています。総務省の発表によりますと、自治体が運営する全国678の公立病院において、その経常収支は過去最大の3952億円の赤字となり、赤字病院の割合も83.3%と過去最大を更新しております。
令和8年度診療報酬改定において、医師の技術料や人件費に当たる「本体」部分が、3.09%の引き上げとなる見通しです。3%台は、3.4%だった1996年度改定以来30年ぶりで、異例の大幅な引き上げです。賃金、物価の上昇率が30年ぶりの水準で推移する中、診療報酬の本体部分の上昇率を30年ぶりの水準である3%に引き上げるのは自然なことでありますが、今後は、賃金、物価環境の変化がより迅速に診療報酬に反映される仕組みを、考える必要があるのではないかと考えます。実現を期待したいと思います。
昨年は、持続可能な地域医療提供体制を確保するための「峡南医療センター企業団経営強化プラン」(令和6年度~令和9年度)に基づき、富士川病院への入院機能の集約、地域包括ケア病床の拡大、入院透析の開設および市川三郷病院の無床診療所化を実施いたしました。今年は、両老健のあり方、市川三郷診療所のバリューアップ計画、さらに企業団の組織構造改革についての検討を推し進めていく予定です。引き続き、企業団の取り組みに対しまして、ご理解とご協力をお願いいたします。
企業団を取り巻く環境は、年々厳しさを増していますが、基本方針である、急性期から回復期、在宅医療に至るまで地域全体で切れ目のない必要な医療を提供する「地域完結型医療」を、これからも目指してまいります。また、公立病院として地域医療を守り、地域住民が期待する医療・介護サービスを提供してまいります。ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
結びに、この新しい年が、皆様にとりまして、より充実した年になりますよう心より祈念いたしまして、年頭の挨拶とさせていただきます。
令和8年1月5日
峡南医療センター企業団
企業長 河 野 哲 夫