切り傷・やけどなどの一般外傷や、体表のできもの、消化器系など一時的な外科処置に対応します。患者様の症状に応じ、迅速かつ適切な診断を行い、専門治療が必要な場合は病院と密に連携します。

診療内容

曜日
診療科時間午前午後午前午後午前午後午前午後午前午後
外科河野松田松田松田
乳腺外科松田松田松田
(完全予約制)(完全予約制)(完全予約制)
心臓血管外科特診鈴木
(月1回 完全予約制)

消化器外科・乳腺外科を中心にした診療科です。
また乳腺専門医の元で乳腺疾患の検査治療を行っています。

乳腺外来

当院では、乳腺専門医が内容を理解して頂けるように丁寧に説明し、適切な検査、治療を行っております。
マンモグラフィは3D(トモシンセシス)を採用し隠れた腫瘍を見つけやすくなりました。

またエコーはエラストグラフィーで腫瘍の硬さを測定し良悪性の判断が容易になりました。
検査、診断は日本乳がん検診精度管理中央機構により認定された医師、技師により行われています。
当院では標準的な検査、治療に加え、特に以下について行っております。

診断の正確性

診察、エコー、マンモグラフィ等で乳がんが疑われた方の生検の陽性適中度(PPV)3が当院では90%前後を示しています。
※PPV3:乳がん数 / 診断カテゴリー4,5の症例で組織生検または細胞診が施行された症例数

ラジオ波焼灼療法(RFA)

1.'乳房を切らない治療法'ラジオ波焼灼療法(RFA)とは

RFAとは、乳房の皮膚から腫瘍に針状の電極を刺して電流(周波数480kHz程度のラジオ波電流)を流し発生する熱で焼いて死滅(熱凝固)させる治療法です。2023年12月より保険診療で受けられるようになりました。
RFAは、日本乳癌学会より認定を受けた医師、施設により実施されます。
峡南医療センター富士川病院外科においても2025年4月より保険診療で行うことが可能となりました。

2.ラジオ波焼灼療法(RFA)の対象となる乳がん

適格基準
  • 針生検で組織学的に通常型の原発性乳管癌であること
  • 腫瘍の大きさが造影MRI検査、乳腺超音波検査を含む画像検査で長径1.5cm以下の単発腫瘍であること
  • 腫瘍の皮膚浸潤や陥凹などの皮膚所見が認められないこと
  • 年齢が20歳以上の女性であること
  • RFA後に放射線治療を行うことが可能なこと
  • 全身麻酔が可能であること
  • 術前診断で腋窩リンパ節に転移がないこと
適応除外基準(RFA適応対象外)
  • 妊娠中、もしくは妊娠している可能性がある症例
  • 心臓ペースメーカーまたは植込み型除細動器を留置している症例
  • 局所の活動性の炎症や感染を合併している症例
  • 重篤な心疾患、脳疾患を有している症例
  • 人工骨等のインプラントにより、対極板を貼付できず、RFAが適切でない症例
  • 抗血小板療法、抗凝固療法等、止血困難が予想される症例
  • 画像上広範囲の乳管内病変の存在や多発病変の存在が疑われる症例
  • マンモグラフィ(MMG)で広範な石灰化を認める症例
  • 温存乳房内再発を含む異時性の同側乳癌症例
  • 他臓器転移を認める症例

3.ラジオ波焼灼療法(RFA)のながれ

(1)入院から退院まで、および費用

手術日の前日に入院し体調を整えます。
乳がんに対するRFAは、通常の乳がん手術と同様に手術室で全身麻酔下に行います。

まず、通常の手術と同様に、わきの下のリンパ節に対してセンチネルリンパ節生検を行います。
※センチネルリンパ節生検:腫瘍がある側のわきの下の入り口にある最も転移しやすいリンパ節を摘出し、手術中に顕微鏡検査で調べ奥のリンパ節を切除するか決める方法です。

次に、超音波検査機器で確認しながら、RFA用の針を腫瘍の中心部まで進め、熱を加えます。がん細胞が壊死するとされる70度以上まで温度が上昇したことを確認し、針を抜きます。
手術時間は1~1.5時間程度です。熱傷予防に焼灼部を冷やしながら翌朝まで経過観察します。通常、翌々日には退院になります。

RFAの費用は、高額医療費制度の自己負担額+入院中の食事代(+個室代)になります。その他、RFA術後の放射線治療や針生検の費用がかかります。
※高額医療費制度の自己負担額は、年齢や所得により異なります。目安をお聞きになりたい方は当院地域連携室にお問い合わせください。
例:70歳未満で年収370~770万円の場合、自己負担額80,000円程度、年収~370万円の場合、57,000円程度。

【乳がんへのラジオ波焼灼療法イメージ】

(2)放射線治療(RFA後1~2ヶ月後)

術後1~2ヶ月で、治療した乳房に対しまして放射線治療を受けていただきます(月~金、計20回、山梨県立中央病院あるいは山梨大学附属病院放射線科)。

(3)がん遺残の確認(放射線治療終了3ヶ月後)

RFAとその後の放射線治療で、がんが死滅したかどうかを確認するために、放射線治療終了後約3ヶ月経過した時点で、造影MRI検査と超音波検査を行います。さらに、針生検(マンモトーム)を行い、焼灼部位から組織を採取し、顕微鏡レベルでがんが死滅していることを確認します。死滅していないがん細胞が見つかった場合は、外科的切除(乳房温存手術または乳房全切除術)を行います。

4.ラジオ波焼灼療法(RFA)の偶発症について

医師主導特定臨床研究「早期乳癌へのラジオ波焼灼療法の有効性の検証と標準化に向けた多施設共同研究(RAFAELO試験)」における偶発症(安全評価対象370例)は以下の通りです。

RFA術中の偶発症
  • 熱傷:7件(1.9%)
RFA術後から放射線治療開始までの偶発症
  • 陥没乳頭:1件(0.3%)
  • 血種:1件(0.3%)
  • 硬結:7件(1.9%)
  • 出血:1件(0.3%)
  • 乳腺炎:1件(0.3%)
  • 乳房硬結:3件(0.8%)
  • 皮下出血:3件(0.8%)
  • 皮膚潰瘍:1件(0.3%)
  • 疼痛:1件(0.3%)
放射線治療期間中の偶発症
  • 硬結:1件(0.3%)
放射線治療後の偶発症
  • 創感染症:4件(1.1%)
  • 陥没乳頭:2件(0.5%)
  • 硬結:2件(0.5%)
  • 紅斑:1件(0.3%)
  • 術後創感染:1件(0.3%)
  • 創壊死:1件(0.3%)
  • 創合併症:1件(0.3%)
  • 乳腺炎:1件(0.3%)
  • 乳房硬結:1件(0.3%)
  • 乳房痛:1件(0.3%)
  • 乳房蜂巣炎:1件(0.3%)

5.ラジオ波焼灼療法(RFA)が受けられるか知りたい方へ

自分がRFAの適応になるか、またはRFAについてお知りになりたい方は、当院乳腺外科のRFA担当医の外来を受診してください。

RFA担当医:主任医長 松田 啓
外来診療日:月火 富士川病院 / 水木金 市川三郷診療所 (曜日は変更される場合があります)

頭皮冷却療法

乳がんに対して行われる化学療法ではほとんどの方が脱毛を避けられません。当院では頭皮冷却療法による脱毛抑制法を行っています。

1.頭皮冷却療法とは

抗がん剤投与時に冷却装置と連動したキャップを着用し頭部を冷却します。シリコンキャップ内を巡る冷却液が、頭部を冷やすことで血管を収縮させ、頭皮の血液の流れを抑制、さらに頭皮内の毛乳頭細胞、毛母細胞、毛根鞘細胞などの各細胞に対する抗がん剤の影響を低減・抑制し、抜け毛、脱毛を予防します。
当院ではベッドで行っております。

2.頭皮冷却療法のながれ

  1. 冷却キャップを装着(3つのキャップを重ねます)
  2. 抗がん剤投与30分前より冷却開始
  3. 抗がん剤投与中も冷却を継続
  4. 抗がん剤終了後、90分間冷却継続
  5. 冷却キャップをはずす
    ※抗がん剤治療中は毎回行います。行わないときがありますと脱毛が進みます。
    ※トイレに行く際は冷却を中断します。

1.隙間なく頭皮を冷やすためのインナーキャップ

2.日本人の頭部の形にフィットする冷却キャップ(シリコン)

日本人の頭部サイズを集めて開発したシリコン製の冷却キャップです。

3.アウターキャップでしっかり固定

顎ベルトで固定するため、治療中、読書やスマートフォン使用が可能です。

3.頭皮冷却療法の効果

国内で行われた臨床試験の結果から、頭皮冷却を行わない場合と比較して、頭皮冷却を行う場合では脱毛が軽度(目立たないレベル)から中等度(まだらに髪が残るレベル)に留まることが報告されています。脱毛の度合いは個人差があり、頭皮冷却療法を行っても脱毛が進む方はいますが、脱毛からの回復が早くなることは明らかです。一般的に、化学療法終了後1ヶ月ほどで頭皮全体に発毛が認められる場合が多く、早い方は化学療法終了の段階でこの状態に至ることもあります。

一方、頭皮冷却をしない場合、抗がん剤開始後2~3週間で髪がほぼ完全に抜け落ちることが一般的です。この場合、3ヶ月後にようやく頭皮が見えない程度に発毛することが多く、脱毛後の回復に要する時間は長くかかることがわかっています。また3年たっても40%以上の方が元の状態まで回復せず、薄毛、脱毛、白髪、くせ毛などの問題を抱えているとの報告もあります。

4.頭皮冷却療法の際、起こりうること

  • 頭皮冷却による寒さや頭痛
  • 吐き気

5.頭皮冷却療法の費用

化学療法による脱毛を抑制するための頭皮冷却療法は、保険収載されておりません。「医療サービス」として別途費用が発生します。

  • 脱毛抑制法 施行代:1回につき6,000円(税別)
  • インナーキャップ代:個人用1枚のみ購入2,500円(税別)

※当院で採用している頭皮冷却装置(セルガード)は、頭皮冷却用キャップの購入は必要ありません。
(他院で採用しているディグニキャップ(DigniCap)あるいはパックスマン(Paxman)ではキャップ購入に約8〜10万円が必要です。)

診療予約

お問い合わせ・ご予約・変更・取り消し等は、下記の専用ダイヤルにお電話ください。

専用ダイヤル:055-272-5311
受付時間:13:00~16:00(土日祝日を除く)

心臓血管外科

心臓血管外科特診

受診には、事前の予約と紹介状が必要になります。

担当医師

非常勤医師

松田 啓

富士川病院主任医長

平成2年 山梨医科大学卒業

専門分野消化器外科 / 乳腺外科
認定医消化器外科学会認定医
消化器がん外科治療認定医
マンモグラフィー読影A認定
乳房超音波検診A判定
癌治療認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科)
専門医消化器病学会専門医
消化器内視鏡学会専門医
乳癌学会乳腺専門医
指導医外科学会指導医
医療モットー専門医療を地域の方々に。

鈴木先生(山梨大学)